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被夺走的我们
242目覚める男。体が思うように動かないようだ。そこに近付く男。 動かない体で、何とか逃げようとする男。ゆっくりと追い詰めていく何者か。 やがて男の体に、凶器が振り下ろされ―――。 細かい仕事で何とか食い繋ぐ日々が続く自身の現状に、行き詰まりを感じていたフリーの映像ディレクター堺洋一。 自宅兼事務所のマンションに帰ると、荷物と手紙が届いていた。 手紙には“私の活動を記録してくれませんか?一度ご連絡下さい。きっと、興味を持って頂けると思います”の文字。 そして、仕事に溢れた堺は、軽い気持ちで荷物を開け、愕然とする―――。 中には、人間の指が一本入っていた。 「……!」言葉を失う。警察に電話しようとするが、直前でその手を止め、考え込む。 「これは、人生を変えるきっかけになるのでは……」そんな予感で、書かれていた連絡先にコンタクトを取る事にした。 そして、指定された郊外に佇む家を訪れる。 中に入ると、堺洋一を迎えたのは、一人の男、光見京だった。 光見京と出会った事で、殺人の記録を撮り続ける事になった堺洋一に何が待ち受けるのか…。 -
西点坊MON
95運命的な恋愛を信じるまま21歳を迎えた山崎音女(畑芽育)は、勤めていたスーパーの閉店により無職となり、 再就職に悩んでいた。そんな中、趣味で作ったお菓子を紹介していた音女のSNSに、かつて憧れていた家庭教師の男性、土屋幸平(中川大輔)からメッセージが届く。 再会を果たした幸平はフランス洋菓子店パティスリーMONでパティシエを務めており、音女は彼に言われるがまま店で働くことに。オーナー・パティシエの大門勇(濵田崇裕)はかつて働いていた女性たちの印象から音女に厳しくあたるが、彼女の懸命かつ正直な仕事ぶりに感心し、めでたくパティスリーMONの一員として迎え入れられる。 ずっと憧れていた“先生”と一緒に働けることで期待は膨らむが、純粋な音女の恋は波乱へと巻き込まれていく…!?